今日入手した本

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

幻影からの脱出―原発危機と東大話法を越えて―

幻影からの脱出―原発危機と東大話法を越えて―

 上の2冊は橋本治の「橋本治という立ち止まり方」で紹介されていた本。一番下は2冊目の関連として。
 「中国化する日本」まだ100ページ弱だが、もう面白くて面白くて、こんな面白い本があるのを知らなかったなんて! わたくしの歴史観が根本的にかわってしまうかもしれない本である。などといっても、そもそもわたくしは西欧にしか興味がなくて、中国史についてはほとんど何も知らないに等しいわけだから、非常に偏った世界史観が修正をせまられるということなのだが。そして驚くことに、ここで書かれていることは与那覇氏の独創というわけではけっしてなく、現在の歴史学会の多数意見なのだそうである。そういう動向さえ全然知らなかったわけで、本当に困ったことである。なお2冊目以下の安富氏は与那覇氏の先生らしい。
 
 「東大話法」というのは、たとえば、「自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する」「「誤解を恐れずに言えば」と言って、嘘をつく」「「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける」・・といったものなのだそうである。
 
 与那覇氏も安富氏もともにぜんぜん知らなかった。安富氏1963年生まれ、与那覇氏1979年生まれ。優秀な若い世代が確実に育ってきているようである。そういう名前がこちらのアンテナにかかってきていなかったというのはちょっと困ったことである。なんとかしなければ・・。