今日入手した本 中井久夫コレクション「「つながり」の精神病理」「「伝える」ことと「伝わる」こと」「私の「本の世界」」

 すでに一部読んでいるものもあるのだが、こうやって文庫としてまとまっていると便利であると思って。
 ぱらぱらとめくっていて目についた文章。
 「コーディルという医療人類学者の報告では、病院は、患者と看護師と医者という、三つの「カースト」より成る社会であるという。単に「階層」といわず、わざわざ「カースト」と言うのは、三つの間を人間が移動することは普通ないからだ。・・こういう場合、「カースト」内のコミュニケーションに比べて、「カースト」間のコミュニケーションが非常に悪い。」(「「伝える」ことと「伝わる」こと」)
 巻末の「解説」もそれぞれ面白い。中井氏があまりに神格化されないことを祈るけれども。