今日入手した本

デ・トゥーシュの騎士 (ちくま文庫)

デ・トゥーシュの騎士 (ちくま文庫)

 書店で偶然にみつけた本。ドールヴィイという作者の名前も知らなかった。手にとったのは訳者が中条省平氏とあったことによる。「ブルボン家の王政復古も終わりに近づいた時代のことである。こぢんまりとっしてはいるが、貴族が住むにふさわしいこの小さなヴィローニュの町の、針のように先が尖り、角灯のようにガラスばりの鐘楼で、フランス西部のいい回しを用いれば、八時と半の鐘がいましも打たれたところだった。」という書き出しがかっこいいなあと思い買ってしまった。訳者解説によれば、このドールヴィイというひと随分と高名なひとらしい。