新聞がおかしくなってきている?

 新聞といってもわたくしがとっているのが朝日新聞であるので、それへの感想である。

 最近やたらと広告が多くなってきているなあという印象があったので、本日の朝刊を調べてみた。
 2面通しの広告が一つ、全面広告五つ。その一つはコロナワクチンについての政府の広報だから厳密には広告とはいえないかもしれないが。
 28面の新聞の内7面が広告であるので1/4が広告のみ。他にテレビ番組表が1面。ラジオ番組表が1面。今日は日曜なのでないが、他の曜日では虫眼鏡が必要となる細かい活字で印刷された株式欄が1面ある。
全面広告、2面通しの広告は、美容品、(健康にいい)ベッド、(足の筋肉を鍛える)健康器具、(健康食用の調理器具)、そしてコロナワクチンについての政府広報。驚くことに健康に関するものばかりである。日本人は健康だけにしか関心がなくなってなっているのだろうか? 
医者はサプリメントとか健康食品とかを否定的にみる傾向があるが、わたくしがみても本当に効果があるのかなあと思うものばかりである。

朝日新聞ではかなり以前から夕刊の一面は時事的な報道ではなく、もっと一般的な話題を掲載するようになっている。要するにその記事は相当前から用意しておけるものなので紙面づくりが楽なのであろう。
わたくしなどは、これはいずれ夕刊を廃止するための準備なのではないかと思っているのだが、要するに部数減少ともあいまって新聞の報道機関・言論機関としての役割について自信がもてなくなってきていて、それでも潰れないために広告収入を確保することを優先し、いささか胡散臭いように見えるようなものでも掲載し、その合間をとりあえず従来型の朝日岩波路線の記事で埋めていくことでなんとか新聞としての体面を保っているのではないだろうか?
それでも朝日新聞社は膨大な不動産を所有していて不動産屋としても食べていけるらしいが、毎日新聞などももっと悲惨で、公明新聞の印刷を引き受けることでかろうじて生き延びているというような話を聞いたことがある。
新聞の契約の更新のたびに、販売店から何かもってくる。
わたくしの年代では新聞を読むのが習慣になっているので、惰性で今でも継続しているが(だから高齢者むけの健康に関する広告が増えるのであろう)、新聞社の命脈はわれわれの世代がいなくなると尽きてしまうのではないだろうか?