
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/04/15
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- 作者: 福田和也
- 出版社/メーカー: 扶桑社
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「吉田健一のことを書くのがイヤだったのは、吉田健一が好きと称したり、その文体を真似したりする奴らが、みなビンボーくさい奴らばかりだからだ。ビンボーというのは金がないということではない。金ならおれもない。そうではなくて、心底がビンボーな奴らだ。
ヨモタイヌヒコとか、カナイミエコとか、漢字変換するのも鬱陶しい、ビンボたれが、吉田のことを称揚するのが、いかにも汚らわしく、アホらしくつまらない。そういう、キタナらしい一味に加わったようになるのが、イヤだから。」
ははは、そうかおれも心底がビンボーだったんだ。
「吉田健一の最高傑作ということになれば、それでも、やはり、翻訳なのだと思う。
「ブライズヘッドふたたび」と「ハワーズ・エンド」の二つが最高で、これは翻訳なのだけれども、吉田の作品なのだと思う。」
ほんとうにそうなんだろうな。こちらは「黒いいたずら」や「ピンフォールドの試練」も好きだけど。「ハワーズ・エンド」は小池滋訳で読んだ。吉田訳でまた読んでみよう。E・ウォーはビンボー人ではない。フォースターは少しビンボーなところがあるかな?