今日入手した本

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

 同じ著者の「2011年 新聞・テレビ消滅」が面白かったので。日本語版キンドルがでたらやはり買ってしまうのかなと思う。
 
アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。

アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。

 本屋で立ち読みしていたら、「ビンボー人からの吉田健一奪還作戦」という章があったので買ってきた。
吉田健一のことを書くのがイヤだったのは、吉田健一が好きと称したり、その文体を真似したりする奴らが、みなビンボーくさい奴らばかりだからだ。ビンボーというのは金がないということではない。金ならおれもない。そうではなくて、心底がビンボーな奴らだ。
 ヨモタイヌヒコとか、カナイミエコとか、漢字変換するのも鬱陶しい、ビンボたれが、吉田のことを称揚するのが、いかにも汚らわしく、アホらしくつまらない。そういう、キタナらしい一味に加わったようになるのが、イヤだから。」
 ははは、そうかおれも心底がビンボーだったんだ。
吉田健一の最高傑作ということになれば、それでも、やはり、翻訳なのだと思う。
「ブライズヘッドふたたび」と「ハワーズ・エンド」の二つが最高で、これは翻訳なのだけれども、吉田の作品なのだと思う。」
 ほんとうにそうなんだろうな。こちらは「黒いいたずら」や「ピンフォールドの試練」も好きだけど。「ハワーズ・エンド」は小池滋訳で読んだ。吉田訳でまた読んでみよう。E・ウォーはビンボー人ではない。フォースターは少しビンボーなところがあるかな?