今日入手した本

 

なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて

なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて

 書店で偶然に見つけた本。著者もまったく知らない人。
 いわゆるソーカル事件(サイエンス・ウォーズ)について、非常にめくばりよく論じた本のようである。啓蒙主義ロマン主義、社会構成主義相対主義、客観性、理科と文科、C・P・スノーの「二つの文化」論、正統的科学観とポストモダン科学論?、それらと政治的立場との関わり、実在論論理実証主義ポパー・クーン・ファイアアーベント、経験論、検証主義、合理主義などなどを手際よくまとめて紹介しながら、自己の見解もきちっと述べているようである。ヒュームの問題というのも結局こういうところと関係してくるのだなあと思う。