今日入手した本

医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)

医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)

 著者は疫学者。まだ30ページくらいしか読んでいないが、疫学の問題を考察しながら科学哲学の初歩を考えるという本らしい。最初にピロリ菌の胃癌とのかかわりから話がはじまるが、著者は臨床の現場にはそれほど詳しくはないひとなのかなというのがとりあえずの印象である。後のほうで「ヒュームの問題」がとりあげられ、欧米では自然科学を学ぶ学生はみな科学哲学を必須科目として学ぶと書かれているが本当なのだろうか?