今日入手した本

渡辺京二傑作選? 日本近世の起源 (新書y)

渡辺京二傑作選? 日本近世の起源 (新書y)

未踏の野を過ぎて

未踏の野を過ぎて

万象の訪れ《わが思索》

万象の訪れ《わが思索》

女子学生、渡辺京二に会いに行く

女子学生、渡辺京二に会いに行く

 今読んでいる「近代の呪い」が面白いので、渡辺氏の本をいくつか読んでみようと思って。
 「女子学生・・・」はもう読んでしまった。これは津田塾大の三砂ちづるゼミの学生が渡辺氏に会いにいくというか、卒論を渡辺氏に評価?してもらうというものなのだが、実際は渡辺氏の独演会というか怪気炎というか、まあいいたい放題。これを読んで博学の渡辺氏にしてもアスペルガー症候群は知らないのだなあとか、摂食障害について(わたくしからみると)かなり見当違いのことを言っていたりして、まあ人間カバーできる領域というのは自ずと限界があるのだなあとかいろいろ感慨を持った。
 三砂氏については以前「オニババ化する女たち」というとんでもない本を確か内田樹さんの推薦で読んだことがあって、なんというひとなのだろうと思っていたが、本書の最初に「はじめに」という三砂氏の10ページちょっとの文章があって、「ああ、このひとイリイチの人なんだ」ということがわかって、ああそうなのかと思った。イリイチの毒はいろいろなところにまわっている。
 本書で渡辺氏が宇宙原理のようなことをいっていていささか驚いた。ここからカトリックまではもう一歩であるような気がする。氏は親鸞といっているのだが。