今日入手した本

 フクヤマの本をはじめて読んだのは、多くのひとがそうではないかと思うが「歴史の終わり」で、情けないことにコジューブの名前もそこではじめて知ったし、ヘーゲルというのはこんなことをいっていた人なのかというのもはじめて理解した。あと「「信」無くば立たず」「人間の終わり」も読んだような気がするが、あまり記憶に残っていない。
 この本は政治の歴史を歴史以前の時代からたどるという壮大な試みらしい。翻訳で2巻本であるが、これとペアになる後半部分が別に刊行される予定らしく、合わせて翻訳では4巻になるらしい。
 訳者も書いているが、こういう大部の本が書かれるのも、結局は「近代」とは何か、あるいは何であったかを考察するためということになるようである。そういう点で、渡辺京二氏の本などとも共通の関心で書かれているのであろう。