大岡信「うたげと弧心」
- 作者: 大岡信
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/09/16
- メディア: 文庫
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三浦氏はいう。「一九五〇年代から六〇年代にかけての特徴を一言でいえば、マルクス主義がまさに燃え尽きる寸前の恒星のように光り輝いていたということになるだろう。そしてその主題のひとつが集団と個人の問題であった。労働者と知識人の問題と言い換えてもいい。個人としてしかありえない知識人たちは、いかにして労働者階級という集団と同じ意識を持つことができるか腐心していたのである。」
こういう見方があるのかと思った。わたくしは単純かつ常識的に、個人が孤独のなかで作品をつくっていくことの不幸をいい、それを克服していく試みのようなものが提示されている本なのだろうと思っていた。
それにしても最後の光芒を放った後のマルクス主義というにはいったいどこにいってしまったのだろうか?
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- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1975
- メディア: ?
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- 出版社/メーカー: ?土社
- 発売日: 1974/12/20
- メディア: 単行本
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