今日入手した本 山本七平「渋沢栄一 近代の創造」祥伝社 2009年7月
最近の大河ドラマの影響か渋沢栄一の本が書店にあふれている。それで思い出して、昔買ったが読まずに積読になっていた鹿島茂さんの「渋沢栄一 Ⅰ 算盤篇」「渋沢栄一 Ⅱ 論語篇」(2011年1月)の大部の二巻本を本棚の奥から引っ張り出してきた。この本が出版された当時、鹿島さんの本をいろいろと読んでいてそれでこの本も購入したわけだが、当時鹿島さんが書いていた他の本とは余りに毛色が違うので、まあ鹿島さんの本なら買っておいて損はないだろう、いずれ読むかもと思って購入してそのままになっていた。
それで今回読みだして、まだ上巻の140ページあたりだが、確かに面白い。読んでいると山本七平「渋沢栄一 近代の創造」が頻繁に引用されている。それでこの本も購入したわけである。山本さんの本では「渋沢栄一 日本の経営哲学を確立した男」(さくら舎 2018年3月)という本はもっていたが、この本は第一章は渋沢栄一を論じているが、第2章は論語論、第3章が老荘思想論、第4章は日本論で、渋沢を正面から論じたものではないので、この本も買ってみることにした。
今読んでいて感じている一番の興味あるいは疑問は、たった一人の個人が時代を変えてしまうなどということが本当にあるのだろうかということである。山本氏も鹿島氏のそのように書いているのだが・・。
- 作者:山本 七平
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:鹿島 茂
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫
- 作者:鹿島 茂
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫