シン・ゴジラ

 今日午後暇だったので、アマゾン・プライムで「シン・ゴジラ」を初めて観た。
 前半は現在のコロナ禍における日本の混乱を予見したみたいで(もちろん本作はコロナ禍以前の製作)、それなりに面白かったが、後半になると神風特攻体を想起させるような話になって、何だかなあという感じであった。大国のいいなりにはならないぞ、大和魂をみせてやるみたいな。「永遠の0」?
 このゴジラという生物(だろうと思う)の説明がなんともで、進化というのが魔法のランプのように使われている。ゴジラという個体の一世代のなかで進化がおきるというのだからもう滅茶苦茶である。
 初代ゴジラは確か原水爆実験の結果生まれたとされていた様に記憶しているが、どうもわれわれには、原子力というのが《現代の神》になってしまっているような気がする。

 「シン・ゴジラ」のシンは、《sin》なのかなと何となく思い込んでいた。われらの罪を背負う存在としてのゴジラ。しかし、どうも」そうではなく、新・真・紳なのだそうである。ちょっとがっかりした。