「レコード芸術」終刊

 今日の朝日新聞朝刊に「レコード芸術」の「最終号」71年間 ありがとう ございました」という広告が出ていた。
 71年間ということは、わたくしが幼稚園の頃の創刊である。CDではなくレコードである。そのころはEPが出た時期らしい。
 わたくしが小学生のころに我が家にあったレコードといえば、祖父がきいていた広沢虎三の「次郎長伝」のみであった。「旅ゆけば駿河の国は茶の香り・・」。清水の次郎長森の石松である。「あんた江戸っ子だってね、寿司食いねぇ」、「馬鹿は死ななきゃ直らねぇ!」・・・。
 このころのEPは一面に数分しか録音できなかった筈だからクラシックの曲など一曲が何枚にもわけて収録されていたのであろう。そのころからの録音媒体の長足の進歩とともに、この「レコード芸術」も生きてきたのであろうが、聴きたい曲はネットで聴ける時代になりその使命を終えることになったのかも知れない。
 わたくしは千枚前後のCDを持っていると思うが、整理が悪いのでその中から目的の曲を探しだすのが一苦労である。それがyou tubeならほぼ一瞬。そうとうレアな曲でもちゃんと出てくる。
 今、岡田暁生片山杜秀の「ごまかさないクラシック音楽」という本を読んでいるのだが、ここに出てくる二十世紀の前衛・後衛音楽もyou tube でほぼすべてチェックできる。「レコード芸術」が終刊になるのも仕方がない、時代の変化がきているということなのであろう。
 ところで、まだ浪曲というものがあり、浪曲師というひともいるのだろうか? それとも無形文化財として保護されるような存在にすでになっているのだろうか?