今日入手した本
- 作者: ローレンスクラウス,Lawrence M. Krauss,青木薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: 単行本
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読むのはこれからであるが、「あとがき」を書いているのがリチャード・ドーキンス(この人は生物学者であると思うのだけれど)で、最後にある10個の「著者との一問一答」の最終質問「あなたは無神論者ですか?」に、著者は「友人のクリストファー・ヒチンスがそうだったように、わたしは反神論者なのである」と答えている。このヒチンスという名前は、「宗教とは何か」でイーグルトンが「リチャード・ドーキンスとかクルストファー・ヒッチンス−以後、面倒なのでこのふたりを単一の記号でくくって「デッチキンス」と呼ぶ」などといって徹底的に嘲笑の対象にしているひとなのだろうと思う。イーグルトンの本を読むかぎりにおいては、この二人(あるいは記号化されたデッチキンスさん)の完敗である。
ヒッチンスの本は何も読んでいないが、「虹の解体」「悪魔に仕える牧師」「神は妄想である」でのドーキンスは無残である。「宇宙が始まる前には何があったのか?」というのは純粋に物理学の問いであると思うのだが、p19には「わたしは、「宇宙が誕生したからには、造物主が存在するはずだ」という、あらゆる宗教の基礎にある信念を支持していない」という記載がある。生物学者であるドーキンスが全然畑違いの宗教の問題に口をだして虚仮にされ、物理学者であるはずの著者が宇宙の起源を論じる本にこんなことを書かねばならないのだから、そしてドーキンスが「『種の起源』に匹敵する、宇宙論のパラダイムシフト」などという「あとがき」を書くことになるのだから、つくづくと西洋というのは難儀なところだと思う。
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: アントニオ・R.ダマシオ,Antonio R. Damasio,山形浩生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/22
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山形浩生さんというかたはいろいろな方面の本を訳すかたである。