2017-01-01から1年間の記事一覧
木村凌二「教養としての世界史の読み方」教養としての「世界史」の読み方作者: 本村凌二出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2016/12/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る このようなタイトルの本は最近よく見るけれども、…
新潮社 2017年2月 村上春樹の最新長編。発売されてもう二週間になるのでそろそろいろいろなところで書評がでてきているが、どうもよくわからないものが多い。大ざっぱには二つの方向のことがいわれる。一つはこの長編が村上氏のこれまでの小説でのさま…
講談社 2016年4月 大変面白かったので、時間をかけて見ていきたい。訳者解説のようなものはないが、著者は女性科学ジャーナリストのようである。 「はじめに」は、ある女性がホメオパシーで湿疹が治ったといっていたというエピソードからはじまる。科学…
村上春樹「騎士団長殺し」騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (71件) を見る まだ50ページほど。わかったのは一人称の小説であること。リアリズムを放棄し…
長谷川真理子 山岸俊男 「きづなと思いやりが日本をダメにする」きずなと思いやりが日本をダメにする 最新進化学が解き明かす「心と社会」作者: 長谷川眞理子,山岸俊男出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2016/12/15メディア: 単行本(ソフト…
文庫解説ワンダーランド (岩波新書)作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/01/21メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る 斎藤美奈子さんは、わたくしから見るとフォミニズムの陣営のひとで、どうもフェミニストは敬遠したい思い…
古代懐疑主義入門――判断保留の十の方式 (岩波文庫)作者: J.アナス,J.バーンズ,金山弥平出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/06/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る 偶然書店で見つけた本で2年前に岩波文庫から刊行されているが、邦訳の…
最近のアメリカの動向をみていて、ドラッカーの「傍観者の時代」(「ドラッカー わが軌跡」という題でも刊行されている。どちらも上田惇生訳 ダイヤモンド社 前者はドラッカー名著集12、後者は単行本)の最終章「お人好し時代のアメリカ」を思い出した。1…
数学基礎論 (ちくま学芸文庫)作者: 前原昭二,竹内外史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/01/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る ごく一般でいわれている文系と理系という区分にしたがえば、わたくしは文系の人間であると自分では思って…
J・マーチャント「「病は気から」を科学する」「病は気から」を科学する作者: ジョー・マーチャント,服部由美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/04/13メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る この手の本はすでに何冊か読んでいる。…
戦後の日本は死の影が差さなくなった国で・・・ 「日本に就て」におさめられた「命が惜しいことについて」から。 この「日本に就て」は最初昭和32年(1957年)に講談社から刊行され、昭和49年(1974年)に一部内容を変更して講談社から刊行され…
文藝春秋 1997年 本棚を整理していて奥からでてきた「山本七平ライブラリー」の解説を拾い読みしていてこの巻の福田氏の解説が目についた。 福田氏はいう。欧米から来る日本の社会や文学の研究者には山本七平の著作を読むことを勧める、山本を読まずして…
実はこの本は2年半前くらいにも一度とりあげている。今回、年末に少し本棚の整理をしていたら、この間に新しい本に押しやられて奥のほうに隠れていた本の中から「山本七平ライブラリー」(文芸春秋)がかなり揃いででてきた。全16巻だが、第13巻「日本…
新年、久しぶりに本屋さんにいくと、ついつい本を書ってしまう。ということで以下。 的場昭弘「「革命」再考」 角川新書 2017年1月「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)作者: 的場昭弘出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/01/10メディア:…
正月に他のものよりも早く起きて既に出来上がったこのおせちを肴に同じく大晦日の晩から屠蘇散の袋が浸してある酒を飲んでいりる時の気分と言ったらない。それはほのぼのでも染みじみでもなくてただいいものなので、もし一年の計が元旦にあるならばこの気分…