2007-01-01から1年間の記事一覧

今日買った本

養老孟司「ぼちぼち結論」 中公新書 2007年10月 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」 文藝春秋 2007年10月

今日買った本

F・フュレ「幻想の過去 20世紀の全体主義」 バジリコ 2007年9月 E・Bowen 「The Heat of the Day」 Vintage classics 1998

N・ウェイド「5万年前 このとき人類の壮大な旅が始まった」

イースト・プレス 2007年9月 こういう本が好きなのだなあ、と思う。 大分以前、ローレンツの本をはじめて読んだときのことを思い出す。30歳すぎたころだと思う。子供ができ、育児というようなことを考えていて、精神分析の説を信じていた。伊丹十三さ…

6.情報自由論

最近刊行された(講談社2007年8月)「情報環境論集」の前半部分を構成する論文である。2002年から2003年にかけて「中央公論」に連載されたが、今まで書籍化はされていなかったらしい。今回読んでみてとても面白かったが、「存在論的、郵便的」…

フランシス・フクヤマ「人間の終わり バイオテクノロジーはなぜ危険か」

ダイヤモンド社 2002年9月 東浩紀氏の「情報環境論集S」(講談社 2007年8月)の「情報自由論」を読んでいたら、そこに本書が紹介されていた。 F・フクヤマは例の「歴史の終わり」で悪名をはせた?ひとで、東側が崩壊して西側が勝利したことで、…

今日買った本

P・G・ウッドハウス「ブランディングズ城の夏の稲妻」 国書刊行会 2007年9月 N・ウェイド「5万年前 このとき人類の壮大な旅が始まった」 イースト・プレス 2007年9月

今日買った本

G・オーウェル「1984年」 ハヤカワ文庫 1972年 A・ハックスリー「すばらしい新世界」 講談社文庫 1974年

今日買った本

J・ブラウン「ダーウィンの『種の起源』」 ポプラ社 2007年9月

D・デネット「ダーウィンの危険な思想」 その4「第3部」心、意味、数学、そして徳性

最初がドーキンスの有名な「ミーム」である。わたくしは「ミーム」という概念は文化の伝播ということを生命体の進化との比喩でうまく説明したものだと単純に理解していたのだが、ここのでデネットの説明によれば、その含意はもっとつよく、ドーキンスが進化…

D・デネット「ダーウィンの危険な思想」 その3「第2部」「生物学におけるダーウイン流の思考」

この第2部は主として生物学の中でのダーウィンの問題を論じている。 「潜在的に危険な事実の発見によって真理への愛と人々の安寧への配慮とが相容れないものになった時の科学者のジレンマ」ということをデネットはいう。しかしデネットがほかのところでいっ…

P・G・ウッドハウス「マリナー氏の冒険譚 P・G・ウッドハウウス選集 3」

文藝春秋 2007年7月 ここでウッドハウスをとりあげるのは4回目だと思う。国書刊行会からでているのはもっぱら、ジーヴスものばかりだが、文藝春秋社からの選集はジーヴス1巻、エムズワース卿1巻、それとこのマリナー氏1巻である。ジーヴスは有名な…

今日買った本

川上弘美「大好きな本」 朝日新聞社 2007年9月

D・デネット「ダーウィンの危険な思想」 その2 第1部「中間からのスタート」

最初にデネットが、子供の頃、キャンプなどでよく歌ったという歌が紹介されている。 Tell me why the stars do shine, Tell me why the ivy twines, Tell me why the sky's so blue, Then I will tell you just why I love you. Because God made the stars …

今日買った本

鹿島茂「鹿島茂の書評大全 和物篇」 毎日新聞社 2007年8月 鹿島茂「鹿島茂の書評大全 洋物篇」 毎日新聞社 2007年8月 多田富雄「寡黙なる巨人」 集英社 2007年7月 S・モアレム「迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか」 NHM出版 2…

D・デネット「ダーウィンの危険な思想」 その1

青土社 2000年12月 思うところがあって、ダーウィンがさまざまな思想にあたえた影響について少しまとめて考たいと思う。その手がかりとして、この本を読み返してみることにした。読み返すとしたが、前に読んだのは大分前で、引かれた傍線をみると、三…

仲正昌樹「思想の死相 知の巨人は死をどう見つめていたのか」

双風舎 2007年8月 駄洒落みたいなあまり趣味のよくないタイトルだと思うけれでも、著者の案ではなく版元の編集者の発案なのだそうである。仲正氏が前に出した「デリダの遺言」という本があり、その副題が「『生き生き』とした言葉を語る死者たちへ」と…

上野千鶴子「おひとりさまの老後」

法研 2007年7月 なんだか最近の上野氏は介護や老後の専門家になりつつあるようである。この前とりあげた「老いる準備」( id:jmiyaza:20050306 )もそうであった。それでも本書はフェミニスト上野氏の著である。「あとがき」に「なに、男はどうすればい…

今日買った本

仲正昌樹「思想の死相」 双風舎 2007年8月 上野千鶴子「おひとりさまの老後」 法研 2007年7月

谷川俊太郎「質問箱」

ほぼ日ブックス 2007年8月 糸井重里のwebsiteの「ほぼ日刊イトイ新聞」での谷川俊太郎への質問と答えを収載したもの。なんだか少し安直につくられた本だなあという気がした。64の質問とその答えがおさめられているのだが、質問も概して短いし…

今日買った本

谷川俊太郎「質問箱」 ほぼ日ブックス 2007年8月 P・G・ウッドハウス「マリナー氏の冒険譚」 文藝春秋 2007年7月

R・ドーキンス「神は妄想である 宗教との決別」

早川書房 2007年5月 普段は本についてくる帯は読みにくいので捨ててしまうのだが、この本のはそのコピーがあまりに面白いのでとってある。「あのドーキンスがなぜここまでむきになるのか?」というのである。このコピーが売り上げに貢献するのかどうか…

丹生谷貴志「スカー・フェイス」

「ユリイカ」2006年10月号「特集 吉田健一」 去年の「ユリイカ」の10月号「特集 吉田健一」は発売当時には気がつかずにいて、数ヶ月して知ったときにはもう書店にはなかった。今回、吉田の未収載のエッセイをおさめた「ロンドンの味」(講談社文芸文…

今日買った本

吉田健一「ロンドンの味 吉田健一未収録エッセイ」 講談社学芸文庫 2007年7月 「ユリイカ」 2006年10月号 特集「吉田健一」 東浩紀「情報環境論集 東浩紀コレクションL」 講談社 2007年8月

丸谷才一「近代といふ言葉をめぐって」

「文學界」 2007年9月号 「文學界」今月号の「特集」吉田健一の世界>の中の短い論である(8ページくらい)。そこで丸谷氏がいっているのは以下のようなことである。吉田氏の「英国の近代文学」はすばらしい本だけれども、そこで吉田氏がいっている《近…

中井久夫「こんなとき私はどうしてきたか」

医学書院 2007年5月 「ケアをひらく」という主として看護師さんを対象としたシリーズの一冊であるので、一般の書店にはあまりおいていない本であるかもしれない。精神科医である中井氏が主として看護師さんを相手に話した講演の記録である。精神疾患な…

今日買った本

J・A・ホブソン 「夢に迷う脳」 朝日出版社 2007年7月

今日買った本

大仏次郎「ドレフュス事件」 朝日選書 1974年

J・コンラッド「闇の奥」

岩波文庫 1958年 この本は少し前に買ってあったのだが、読まずにおいてあった。読んでみようと思ったのは、最近、西洋近代とはとか、反近代とはいう本を読んでいて、その中でT・S・エリオットが反近代思想の首魁の一人であるらしいことを改めて認識し…

今日買った本

中井久夫「こんなとき私はどうしてきたか」 医学書院 2007年5月

 篠沢秀夫「篠沢フランス文学講義(4) 伝統からの解放」

大修館書店 2000年 福田和也「奇妙な廃墟 フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール」について書いていて、篠沢氏のこの本を思い出した。篠沢氏の「フランス文学講義」を知ったのは、多くのひとがそうではないかと思うが、開高健・谷沢永一・…