2008-01-01から1年間の記事一覧

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(8) 第15章「お人好し時代のアメリカ」

あちこち寄り道しているうちにドラッカー熱が大分さめてきたので、いずれまたとりあげることもあるかと思うが、とりあえず今回でいったん打ち切りとしたい。それでドラッカーを有名にしたGMの調査といった部分は全部とばして、最終章の「お人好し時代のア…

今日入手した本

内田樹「こんな日本でよかったね 構造主義的日本論」 basillico 2008年7月

[音楽関連]内田義彦 谷川俊太郎「対談 言葉と科学と音楽と」

藤原書店 2008年4月 内田義彦氏は1989年に亡くなった経済学者で、晩年、その著作が評判になっていたのは知っていたが、読むことはしないままになっていた。印象としては根源的な問いを発する思想家というものであったが、1970年を通過していて…

今日入手した本

橋本治「夜」集英社 2008年6月

D・ストローン「地球最後のオイルショック」

新潮選書 2008年5月 養老孟司氏が毎日新聞の書評欄で紹介していた本。 最近たばこを1000円にしたらどれだけの人が禁煙するだろうかという話がでているが、もしもガソリンがリッター500円あるいは1000円になったらどれだけの人が自家用車に乗…

今日入手した本

F・ダイソン「叛逆としての科学」 みすず書房 2008年6月 M・モーウッド P・ヴァン・オオステルチィ「ホモ・フロシエンシス」 NHKブックス 2008年5月 D・ストローン「地球最後のオイルショック」 新潮選書 2008年5月

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(7)番外 栗本慎一郎「新版 パンツをはいたサル」

現代書館 2005年 4月 (旧版 光文社 カッパ・サイエンス 1981年) ドラッカーの「わが軌跡」にポランニー兄弟の話がでてきたので、その日本での紹介者の一人であった栗本氏を思い出し、その栗本氏の(わたくしが読んだ中では)一番魅力的な著作と思…

今日入手した本

内田義彦 谷川俊太郎「対話 言葉と科学と音楽と」 藤原書店 2008年4月

今日入手した本

R・カーヴァー「水と水が出会うところ/ウルトラマリン」 中央公論社 1997年

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(6)第6章「ポランニー一家と「社会の時代」の終焉」

ダイヤモンド社 2006年1月 カール&マイケル・ポランニー兄弟を中心とするポランニー兄弟姉妹とその父母とドラッカーとの交友について述べた章である。 この兄弟が、どの位、世に名前を知られているのかは知らない。日本では栗本慎一郎氏が、その宣伝役…

今日入手した本

子安宣邦「「近代の超克」とは何か」 青土社 2008年5月 「アフリカの日々」「やし酒のみ」 世界文学全集1−08 2008年6月

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(5)第5章「トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語」

ダイヤモンド社 2006年1月 トラウン伯爵とマリア・ミュラーというのは有名なひとではなく、ふたりはウィーンでドラッカーの生家の近くに住んでいたひとというだけである。伯爵は国立図書館の次長、マリアはウィーン国立劇場の女優。 この章でマリアはど…

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(4)第4章「フロイトの錯誤とその壮大な試み」

ダイヤモンド社 2006年1月 本書ではこの章が一番面白いのではないかと思う。 ドラッカーは8歳のとき、一度だけウィーンの町でフロイトにあったことがあるという。そのとき両親がこういったのだという。「オーストリアで一番偉い人、もしかするとヨーロ…

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(3)第2章「シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群」

ダイヤモンド社 2006年1月 ここでとりあげられているヘルマン&オイゲニアのシュワルツワルト夫妻、通称ヘムとゲーニアの夫妻についてはわたくしはまったく知らなかった。多くの人にとってもそうではないかと思う。 ヘルマンは貧しい行商人の子として生…

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A・クルコフ「ペンギンの憂鬱」 新潮社 2004年9月 A・クルクフ「大統領の最後の恋」 新潮社 2006年8月

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(2)第一章「おばあちゃんと二〇世紀の忘れ物」

ダイヤモンド社 2006年1月 ドラッカーは95歳くらいで没しているが(1909〜2005)、かなり晩年まで本を書いていたひとで、本書はその70歳くらいのときの著作である。「わが軌跡」という邦題はいかにも自伝風であるが、原題は Adventures of …

今日入手した本

P・F・ドラッカー「産業人の未来」 ダイヤモンド社 2008年1月

P・F・ドラッカー「ドラッカー わが軌跡」(1)

ダイヤモンド社 2006年1月 ドラッカーという名前は随分と前から知ってはいたのだが、なにしろ経営学者という肩書きのひととして認識していたので、てっきり大前研一と竹村健一を足して二で割ったようなひと、金儲けのハウツーを書いているひとだろうと…

今日入手した本

H・ジェイムズ「大使たち」 岩波文庫 2007年10月 ケインズ「雇用、利子および貨幣の一般理論」 岩波文庫 2008年1月 橋本治「いちばんさいしょの算数(1)たし算とかけ算」 ちくまプリマー新書 2008年5月

今日入手した本

P・ドラッカー「わが軌跡」 ダイヤモンド社 2006年1月 P・ドラッカー「20世紀を生きて」 日本経済新聞社 2005年8月 P・ドラッカー「「経済人」の終わり」 ダイヤモンド社 2007年11月 P・ドラッカー「ポスト資本主義」 ダイヤモンド社 …

今日入手した本

佐野洋子「役にたたない日々」 朝日新聞出版 2008年5月 A・ワイズマン「人類が消えた世界」 早川書房 2008年5月 P・ドラッカー「マネジメント ?」 日経BP 2008年4月 P・ドラッカー「ネクスト・ソサエティ」 ダイヤモンド社 2002年5…

堂目卓生著「アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界」

中公新書2008年3月 ソヴィエト・東欧圏が崩壊し、マルクス主義にもとづく計画経済体制による運営は機能しないことがほぼ共通の認識となり、これからは市場の価格調整メカニズムによる運営しかないということになってきているように見える現在、その市場…

ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」

河出書房新社 2008年4月 池澤夏樹個人編集の世界文学全集の最新刊。 この小説のことは大分前に、魔女がモスクワの空を飛ぶ話というようなことをきき、ふーんと思い手を出していなかった。最近、全集の一つとして刊行されたのを期に読んでみた。確かにそ…

今日入手した本

福田和也「日本の近代」(上)新潮新書 2008年4月 堂目卓生「アダム・スミス」中公新書 2008年3月 川渕孝一「医療再生は可能か」ちくま新書 2008年4月 G・T・ディ・ランペドゥーサ「山猫」 岩波文庫 2008年3月 M・フリードマン「資本…

養老孟司「宗教の現代」

万物流転24 「考える人 2008年春号」 新潮社 養老氏が「考える人」に連載している「万物流転」の今季号の論考。 宗教に対する現代人の感覚をよく示すものとして、わたくしの知らない「サン・ジャックへの道」という映画を紹介して、以下のように述べる…

今日入手した本

E・ボウエン「エヴァ・トラウト」 国書刊行会 2008年2月

養老孟司「小説を読みながら考えた」

双葉社 2007年4月 最近、まとまって本を読む時間がなかなかとれないので、昔、買った本をぱらぱらとみているうちに、この養老氏の本で「小林秀雄『本居宣長』」という語が目に入った。言及している本のタイトルがゴシック体で印刷強調されているからで…

今日入手した本

横石知二「そうだ、葉っぱを売ろう!」ソフトバンク クリエイティブ 2007年9月 佐野洋子「シズコさん」新潮社 2008年4月 R=マニュエル「音楽のたのしみ 1&2」白水Uブックス 2008年1月&2月 P・G・ウッドハウス「エッグ氏、ビーン氏…

 田中秀臣「不謹慎な経済学」

講談社 2008年2月 先週の金曜日に大学で、わたくしの出身の大学病院とそれと関連する病院の相互連携についての懇談会があった。そこででる話はおおむね悲観的なものが多く、現在の「病院崩壊」といわれる事態はもう10年ほどは続き、日本の医療がもう…

片山杜秀「音盤考現学」

アルテス 2008年2月 著者の片山氏は専攻が政治学で、思想史方面の著書もあり、音楽が専門というわけのひとでは必ずしもないらしい。以前に読んだ矢野暢氏の「20世紀の音楽」(音楽の友社 1985年)もそうだったが、わたくしには音楽評論家と称する…